神戸ならではのエクスカーションとは?
エクスカーションとは主に国際会議や展示会などのイベントの際に、その参加者が会場外に出て、その土地の固有文化や歴史を見学したり、観光地を巡ることで、新たな知識やインスピレーションを発見したり人々とのコネクションを得るミニツアーのことです。
そして今回、神戸において、WSDN24(世界災害看護学会国際学術集会2024)がコーディネートするのは、復興や防災につながる学習や、地域コミュニティのなかにある“共助”にフォーカスしたエクスカーションです。御存知の通り、神戸は1995年に起きた阪神・淡路大震災という被災経験を経たことで、防災に関する博物館や震災体験学習プログラム、あるいは自助・共助を強く意識した民間のコミュニティセンターや「商助」(※)が充実した地域となりました。言い換えれば、神戸市が誇る独自で固有なエクスカーションとは、防災ツーリズムにあるのではないか。気候変動によってさまざまな災害のリスクがより一層高まっている今日、この街が持っている防災意識の高さや経験値は、他の街の人々が訪れて学ぶ動機となるに違いありません。
※商助…商いで地域を助けるという考え方を持つこと
もちろん、現在神戸に暮らす市民においても学ぶ意義は同じです。自助・共助に長け、防災関連の施設も多い自分たちの街の良さを再発見し、きちんとそれらを知り、触れることは何よりの防災・減災活動につながるでしょう。
このエクスカーションガイドは、基本的には国際会議にやってきたゲストの方たちに向けたものですが、同時に国際都市神戸の市民の方々にも地域の防災資源に出会いつながるエクスカーションを、個人で、カップルで、家族で、自主的に取り入れていただきたいというメッセージを込めています。
ぜひ、自分たちの街の中にある防災と看護の資源を再認識し、出会い、つながってみてください!